基本は「相手のために」

 真夏座の演技術の最も基本となるところは、常に相手役が演じやすいように、演技するということだと思う。
 例えば、次の台詞が言いやすいように、自分の台詞を言うとか、相手の台詞でタイミング良くリアクションするというようなことだ。
 ベテランの役者になると、相手役が観客の方に顔を向けて台詞が言えるように、さりげなく前の方に立ってくれたり、動きやすいように、いざなってくれたりする。だから、ベテランの役者が相手役だと、しっかり見て、導かれるまま、素直に演技をしてさえいれば、いつのまにか芝居が出来上がってしまうということもある。ベテランの役者は、常に、相手役が演じやすいように、ということを念頭において、演技を組み立てているからだ。
 実は、相手のために演技するというのは、一番易しい作り方でもある。台詞の言い方だけではなく、自分の立ち位置、台詞がない時の存在の仕方など、相手役のために、どういう演技をするのがベストなのかを考えれば、自然と決まっていくからだ。
 芝居は筋書きのあるドラマ。常に相手が打ちやすい球を投げ、相手から来た良い球は、見逃さずにホームラン!!…と、いきたいですね…。 ぶーにゃん

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