原作/カレル・チャペック『白い病』(岩波文庫)
翻訳/阿部賢一
脚色・演出/矢内文章
■ものがたり
そう遠くない未来、戦争を目前に控えたある軍事国家の物語。
感染すれば必ず死に至るという謎の伝染病「白い病」が世界を覆う中、この国の独裁者である元帥は、自らの娘に、市井に出て「白い病」の状況を記録するよう命じる。なぜ私が?と疑問を持ちながらも、街や病院を巡り歩く娘。
そんな中、一人の町医者が特効薬を発明した。
元帥や医学界のトップはその成果に大歓喜!
しかし、町医者が薬を盾に要求したことは、この国のみならず世界を揺るがすものだった。
病を権威の元で治そうとする者、正義と命を天秤にかける者、国益のためにすべてを捧げる者、それぞれの正しさは、偶然のような必然の中で互いを踏み潰していく。
元帥の娘は全てを目撃し、記録し、やがて……。



