裏の言葉

 相変わらず日本では、ひとつの出来事に話題が集中し、沸騰する。海外の事情はわからないが、以前、スウェーデンの現代小説を読んだ時に、メディアの過熱ぶりを覗わせる場面があった。その状況は日本のそれとほとんど同じで、何千キロも離れたヨーロッパの国がとても近く感じられた。
 ところで、現在、一番注目されている“あの事件”を取り上げていた情報番組で、あるコメンテーターが「人は、発せられた言葉の表面上の意味だけでなく、そのニュアンスや身振りから、相手の意図をくみ取っている」と言った。全くその通りだと思う。これは誰もが納得するのではないだろうか。逆に、策を弄する者は、何とかアブナイ言葉を使わずに、裏の意味を伝えようとする。
 普段の会話でも、人は自分の真意を伝えるのに、言葉だけに頼ってはいない。受け取る相手も、言葉の表面上の意味だけでなく、その裏にあるものを、ちゃんと読み取っている。それが正解であれ、誤解であれ、言葉の裏には必ずドラマ性が含まれていると思う。
 六月公演「神戸北ホテル」は、文京シビックホール小ホールで、21日(木)から24日(日)まで。ただ今、稽古真っ最中! ぶーにゃん

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