稽古場では、5月公演の「本読み」稽古が始まっている。今年、劇団は40周年を迎えるが、稽古場には、たくさんの人々の様々な思いが、あちらこちらにしみこんでいる。時折、そうした思いが、胸の中に入り込んでくる。
 劇団が歩みだしたばかりの頃は、多くの先輩役者さんに客演していただいた。その中で私たちは、たくさんのことを学んだ。節目の年を迎えるにあたって、もう一度、先輩たちがどのように稽古に取り組んでいたか、思い起こしてみようと思う。
 ある先輩は、芝居が出来上がってゆくにつれて、声の質が変化していった。少しずつ重みが増してゆき、その空間を支配する声質へと、変わっていった。ところが、まだ芝居を模索している場面では、そのような声にはならない。その頃は、それが本当に不思議だった。
 今では、役者の中で起こるそのような内側の変化が、少しわかるようになった。が、実際はまだまだである。先輩の軌跡をたどりながら、今回は新たな試みをしてみたいと思う。そういった意味において、絶好の機会なのかもしれない…。 ぶーにゃん

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