おまけの楽しみ

 私たちは、上演中のお客様の反応-笑いやすすり泣き、あるいは客席から伝わる緊張感などで、お客様がどのくらい芝居を楽しんでくれたのか、ある程度感じることができる。けれども、お客様がどのように感じたのか、具体的に知りたい。だから、私たちは、公演の後に届くアンケート葉書を読んだり、劇場へ足を運んでくれた、自分の身近な人と、積極的に話をする。それを心の糧にしたり、次の公演に向けてのヒントを、拾い集めているのかもしれない。
 劇場へ来てくださったお客様と話しをする中で、今回、面白かったのは、芝居の感想だけでなく、一つ一つの“ものがたり”から、それにリンクする話へ、大きく広がっていったことだ。地域コミュニティの話から派生した、団地の建て替えにまつわる話、年頃の娘を持つ父親の、ともすれば身につまされるのだけれど、ツボに嵌ったといった話、池田が演じた『小学校に通うおじいちゃん』から、84歳で小学生になり、ギネスブックにも載った、ケニヤのおじいちゃんの話へと発展したり…。人それぞれ、さまざまなツボがあり、いろいろな場で、いろいろな話に花が咲いた。
 これも、芝居の楽しみの一つ。おまけの楽しみなのかもしれない。 ぶーにゃん

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