私たちは、元来芝居が好きだから、時間や経済的なゆとりがあれば、他の劇団やグループの芝居を観に行く。中でも、若い力が、既存の舞台の中で、新しいことに挑戦し、様々な試みを行っている芝居に出会うと、嬉しく思うこともある。それ … 続きを読む もったいない…
月別: 2010年10月
顔
随分前に観た、若い役者たちの芝居。登場人物が、やたらと客席に背中を向ける。しかも、その場で主役になるべき役までが、後ろを向く。そこには何らかの意図があるのかと思ったが、それを見出すことはできず、そのうちに、観ている私た … 続きを読む 顔
感情は観客が作る
ある日の稽古場で、演出家が言いました。「感情は役者が作るものではなく、お客様が作るものだ。だから、感情を演じようとするな!」 私はこの言葉を聞いて、目からうろこというより、私の中の何かが、ガラガラと音を立てて崩れ落ち … 続きを読む 感情は観客が作る
時代の中でたくましく生きる
一本気で、情に厚い、根っからの江戸っ子。少々頑固で、ややおっちょこちょいなところが何とも魅力的な、愛すべき人物。それが、「怪盗ジゴマ」に登場する『お初』である。 今回、『お初』を演じる斎藤友子は、真夏座の芝居に、久し … 続きを読む 時代の中でたくましく生きる
江戸っ子気質
江戸っ子といえば、「宵越しの銭は持たない」「五月の鯉で口ばかり」などという言葉が示すように、細かいことにはこだわらず、人情厚く、正義感に溢れるものの、意地っ張りで、喧嘩っ早い気質を持つといわれています。 大正前期の本 … 続きを読む 江戸っ子気質
地元の歴史
「怪盗ジゴマ」の舞台となるのは、大正3年の早春。主に、東京市本郷区菊坂あたりにある長屋、そして、目白台にある椿山荘で物語が展開する。現在の東京都文京区であり、まさに、私たち真夏座の稽古場があり、活動の拠点となっていると … 続きを読む 地元の歴史