登場しない人物の存在感

 「時の物置」の舞台である『新庄家』には、寝たきりの祖父がいる。舞台には一切登場しないのだが、何かあるたびに、鈴を鳴らして、家族を呼びつけ、物語が進むにつれて、その存在感が重みを増してゆく。  この、舞台には登場しない人 … 続きを読む 登場しない人物の存在感

脚本の選び方

 「なぜこの脚本を取り上げたの?」と、聞かれることがあります。  公演の演目として、決定に至るまでには、登場人物や、舞台装置など、制作に関わることも加味して考えていくわけですが、役者から、この芝居のこの役をぜひ演じてみた … 続きを読む 脚本の選び方

「芝居は楽しいか?」

 芝居を始めたばかりの頃、「芝居は楽しいか?」と、先生に聞かれたことがある。私は「ハイ。とても楽しいです」と、何のためらいもなく答えた。「だけど、もっと楽しくなるよ、技術を身につければ」と言われたが、その時には、あまり深 … 続きを読む 「芝居は楽しいか?」

主役

 物語にはたいてい、主役と脇役がいる。登場人物全員が主役という物語もあるが、物語が進行していく過程では、必ず、その場面の主役、つまり、話題の中心となる人物がいる。そして、それは必ずしも人間だけではなく、物が主役となること … 続きを読む 主役

風邪

 ここしばらく、気温変化が著しく、風邪をひいている方も多いのではないでしょうか。私も何年かぶりに風邪をひき、2、3日寝込んでしまいました…。  稽古場では、当然、風邪は大敵で、うがい、手洗い、そして、喉や鼻に違和感を覚え … 続きを読む 風邪

時代

 「時の物置」の舞台である、昭和30年代は、皆さんにとって、どんな時代だったでしょうか。  私にとっては、子供の頃の、楽しい思い出のつまった宝箱であり、セピア色の写真のように、懐かしい時代です。私よりも年上の先輩方にとっ … 続きを読む 時代

昭和30年代

 西岸良平さんの漫画で、「夕焼けの歌」もしくは「三丁目の夕日」というコミックがあります。何年か前に映画化され、話題になったこともあり、ご存知の方も多いのではないかと思います。  昭和30年代、東京近郊にある架空の町「夕日 … 続きを読む 昭和30年代

「ねぇ、ちょっと!」

 台本の中には、よく、相手に対する呼びかけの言葉が出てくる。「ねぇ」、「ちょっと」あるいは「おい」など、実に短いフレーズなのだが、意外に奥が深い。  これは、その後に続く、自分の行動を成就させるために、まず、相手の関心を … 続きを読む 「ねぇ、ちょっと!」